数日前、パート先の事でモヤモヤすることがあった。
パート仲間で加藤さん(仮名)という50代前後の女性がいる。加藤さんは結構頑張り屋さんで責任感もあり、午前4時間程度の勤務だが、ある程度仕事を片付けてから帰っていく。なんとなく出勤してきて、ダラダラと時間を潰し、途中であろうがなかろうが、時間になったら帰っていく人もいるなか、私の中では貴重な存在だ。
私の勤務先は小売業なので、毎日納品作業がある。
納品作業で空いた段ボールを一時的に置く場所があるが、そこに段ボールが溜まると所定のごみ置き場に持っていかなければならない。それを怠ると一時的に置いている場所がごみで溢れかえって後の人が大変になってしまうが、私の勤め先は後の人の事はあまり考えず、片づけずに帰っていく人がほとんどだ。いつも私はブツブツ文句を言いながら、片づけている。皆がそれなりに気を使ってくれれば、負担が偏らないと思うのに。
そんな中、加藤さんは必ず、段ボール、ごみ類、商品が入っていてメーカーに返さなくてはならないコンテナ類を片付けてから帰っていく。とても助かるし、見ていて気持ちが良い。
なので加藤さんとは結構仲が良い。
午前中、お客さんがあまりいない時、色々話しながら仕事することもある。
数日前も話しながら作業をしていた。そこにお客さんが来て、加藤さんは間違った情報をお客さんに伝えてしまった。私もちょっと勘違いをしていて加藤さんが伝えたことは正しいと思っていた。その時は隣で聞いていただけで、私は話していない。
その数分後、時間帯責任者に「ぼよぼよさん、さっきお客さんに○○○○って伝えた?」と聞かれた。
困った。その時、加藤さんも近くにいた。なんて答えれば良いのだろう。「いいえ。私は言ってません。加藤さんが言いました。」と言えれば楽だろう。だけど、加藤さんが近くにいるなか、何とも言いづらい。自分だけ助かろうとしているみたいだし、実際、私も勘違いしていたし。
なので思わず、「・・・・はい。」と答えてしまった。
すると時間帯責任者に「△△△△△なので気を付けて下さい。」と言われ、また私も
「・・・・・はい。」と自分が言った事の様に認めてしまった。
そして、時間帯責任者が去っていったが、加藤さんは私が罪を被った事に触れず、お客さんと時間帯責任者の事をなんだかんだ話していた。
話しながら、『なぜ、あの時、加藤さんが言った事を言ってくれなかったんだろう』、『なぜ、私が罪を被った事に対して何も言わないのだろう』ととてももやもやしていた。
とてもささいなことかもしれない。だが、なんだか不信感を抱いてしまった。加藤さんが嫌いになりそうな私が嫌だ。
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